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 2015年9月16日にベルリン日独センターで開催された「吉本ばななさんに聞いてみよう」というイベントに、金曜日クラス生徒が課外授業として参加しました。
このイベントは、ベルリン日独センター設立30周年記念事業として開催された文学イベントのひとつで、国際ベルリン文学祭のゲストとして来独された吉本ばなな氏をお招きして、補習校や日本人学校などベルリン市内の6校の学校の代表者が、吉本ばなな氏に、いろいろな質問をしてみるという内容のものでした。
水曜日ということもあり、本校からは11名の参加のみとなりましたが、本校代表質問者として、那須田澪さん(中3)だけでなく、サポート役になった岩間文香さん(中2)、本校卒業生などからいろいろな質問が飛び交い、活発な対話となりました。

以下、那須田澪さんと岩間文香さんの感想文を掲載しましたのでご覧ください。
 



中学3年  那須田 澪

 9月16日の水曜日、「作家のよしもとばななさんに聞いてみよう!」というイベントが日独センターで行われた。内容は6校のそれぞれの代表がよしもとばななさんに質問をぶつけることができるというものだ。そしてなんと、私が補習校代表をやらせてもらえることになったのだ。(やったー!)

 当日は私は少し遅れて打ち合わせにやってきた (学校の都合で、ええ、ほんとに)。みんなはもう二つのグループに分かれていて、(私のグループには11年生が4人と中学生が一人)何事か討論している様子だった。この光景を見て、私はやっと実感がわいた。そうだ、私は補習校のメインで今日本番なんだと。急に胸がバクバクし始める。そしてなぜか私は緊張するとどうもハイテンションになるようで、リハーサルするべきなのに、ずっと笑っていることしかできなかった。友達にリラックスしてていいなと言われたが、私がこんなテンションになる時はマックス緊張しているときだ。 他校の生徒たちは私が考えていたことよりずっと深くていい質問を用意していて思わずおおっと感心してしまった (さすが11年生)。6人で相談しなんとか質問を3つずつに絞り込むことができた。そのあとは気を紛らわすためにずっとサブの子とどうでもいいおしゃべりをしていた。でも刻々と時計の針は6時に近づいていく。ああっ。

 そしていざ本番。ホールの照明が暗くなり、それがいっそう緊張をかきたてた。最初の3人の生徒が舞台に呼ばれる。私の友達がその中の一人なので、緊張したその顔見て、思わずニヤニヤしてしまった。3人ともぎくしゃくといすに座る。ばななさんはそれに比べてとっても自然体で全然緊張してないように見えた。私もあんな風に舞台に立てたらいいのに。その自然体につられてか、私の友達は思ったよりもずっとしっかりした声でハキハキと話すことができていた。

 同時に私にプレッシャーがかかる。私もあんな風に質問できるだろうか。緊張と不安はどんどん膨らんでいき、しまいには顎まで震えでガタガタし始めた。何度も手元にある質問を読み直し、頭の中でどんなふうに自己紹介するか練習する。正直、最初の質問タイムはほとんど上の空。そのあとが朗読で本当によかった。この状態のまま舞台に上がっていたら絶対頭の中が真っ白になって、大失敗していただろう。朗読を聞いているうちに、緊張がだいぶおさまってきた。

 そしていよいよ私の出番。舞台の上からたくさんの顔が見える。(ぶつぶつ・・・全部、ジャガイモだ。)その中に家族の顔や友達の顔を見つけると少し楽になった。よし。ふんわりとやわらかい椅子に腰を下ろす。私の足の裏だけちゃんと地面につかず、ちょっと悔しかったが、そんなことを考えることができるぐらい心の余裕ができていたのが驚きだった。ずっと頭の中で練習していた自己紹介をする。声は震えてなかった。そして私の話す言葉が今同時通訳されているのかと思うと、ちょっとわくわくもした。ばななさんは私たちの質問に丁寧に親切に答えてくれて、こっちも質問しやすく、とってもホッとした、、、のもつかの間。 「他に質問は?」

 えっ。こっちは用意していた質問はし終わったのに、まだ15分も時間があった。ヤバい。一気にパニックなって、必死に質問を考える。となりにいる11年生たちをちらっと見やるが二人も考えているらしく、質問する様子はなかった。時間足りないかもしれないとさえ言われていたのに、時間が有り余るなんて。なんてことだ。ばななさんは笑って待ってくれているがなんだか申し訳ない。ああっもう、、、と頭を抱えそうになった瞬間、隣からにゅっと手が伸びてきてマイクを奪われた。11年生が質問を思いついたのだ。ふぅと一安心。やっと冷静な頭で考えることができた。そうすると次々と質問が浮かんでくる。尊敬する人物はだれか?とか。自分の作品の中で一番好きな作品は何か?とか。ふつうの質問だが、意外と面白い答えが聞けた。

 この日は一年の中でもトップ5に入る、思い出になるかもしれない。アクシデントもちょっとあったが同時にとっても楽しく、わくわくした日でもあったからだ。ばななさんに会える機会なんてめったにないし、ほんとにやってよかった、というかやらせてもらってよかった。(友達の輪も広がったし)。舞台の上でばななさんのようにだけ自然体でいられる人は珍しい。難しい質問にもあまり考えずにパッと答えられるところもすごい人だなあと思った。私はすごく楽しかったが、ばななさんも楽しかったのだろうか。もしいつかまたばななさんに会う機会があったら、この日の事を覚えてくれているだろうか。そうだったらいいな。と、ちょっと欲張りに考えてしまう。


中学2年  岩間 文香

 私は今回の「作家吉本ばななさんに聞いてみよう」というイベントにあたり、まず何より一番嬉しかったことは、今回のイベントに参加することが出来たことです。なぜならば、日本ではまずお会いすることはないであろう吉本ばななさんのお話を伺うことができたからです。それに加え、今回のイベントではベルリン補習授業校の副代表として、吉本さんに聞く質問を考えたり、普段あまり関わることのない他の学校の中高生の方と交流できたので、とても充実していました。

 さらに、イベントの中で実際に代表の皆さんが質問し、吉本ばななさんが答えられるときは興味深い答えばかりなので時間がたつのも忘れるほど集中して聞いていました。また、会の最後に私自身も質問させてもらい、自分が聞きたかったことを吉本さんに聞くことができた事も嬉しかったです。先にも述べましたが、それぞれの質問に対する吉本さんの答えがとても興味深く、しかも面白いものばかりだったのでやっぱり言葉を巧みに使って作品を作る作家さんは文章が上手いのでお話も面白いんだな、と感じました。

 このように、今回のイベントで得られたものは沢山ありました。日本から遠く離れたドイツの首都・ベルリンに住んでいるからこそ得られたこのような貴重な経験をこれからの日々、また人生に生かしていきたいです。

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